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SAP HANA – SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~

公開日 2018年2月27日    最終更新日 2020年3月12日

前回で、SAP HANAのTrial版について、データベースの環境構築までの手順をご紹介いたしました。

今回は、前回構築したデータベースへの接続確認を行い、さらに開発編としてテーブルを作成しデータを登録する方法をご紹介いたします。

接続確認の手順

まず、以下のURLより、SAP Cloud Platform にログオンして下さい。
https://account.hanatrial.ondemand.com/

ログオン後、前回の記事内の手順を参考に、以下のOverViewの画面を表示させます。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 1

データベースが停止している場合「Start」のボタンを押し、起動させて下さい。
状態が緑色の「STARTED」になったことを確認できた後、データベースへの接続を行います。
赤枠内の「SAP HANA Cockpit」をクリックします。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 2

ログイン画面にてユーザーIDとして「SYSTEM」を入力、そして前回記事のStep2で設定したパスワードを入力します。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 3

「cockpitへのアクセス権限がありません。必要な権限を設定しますか。」
という内容のポップアップが表示されるので「OK」を選択します。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 4

権限設定完了のポップアップが出現したら、「Continue」を選択します。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 5

しばらくすると、以下のような画面が表示されます。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 6

この画面はHANA cockpitです。ここからデータベースの管理、監視などを行うことができます。今回は割愛させていただきますが、表示されているタイルをクリックすることで、データベースに関する様々な情報を確認することができます。

テーブルの作成

続いて、テーブルの作成に移ります。
「Overview」の画面にもどり、「SAP HANA cockpit」の一つ下の「SAP HANA Web-Based Development Workbench」を選択します。
準備として、テーブル作成や、データの登録ができるように権限を設定する必要があります。表示された場面の「Security」を選択します。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 7

以下の画面が権限設定の画面です。
「SYSTEM」を選択し、緑のプラスが書かれたボタンをクリックします。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 8

「Catalog」と入力し、赤枠内の設定対象権限を選択後、「OK」を選択します。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 9

先ほど、選択した権限が追加されていることを確認した後、画面左上の保存ボタンをクリックします。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 10

さて、準備が整いました。テーブルの作成に移ります。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 11

「Catalog」をクリックし、表示された画面の右側を展開し、「Catalog」>「SYSTEM」>「Tables」
の中に、テーブルが存在しないことを確認してください。その後、テーブル作成のSQLを実行するために、赤矢印で示したボタンからSQLエディタの画面を呼び出します。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 12

画面の黒色部分にSQL文を入力します。入力後、赤矢印で示した部分を押すと、SQLが実行されます。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 13

実行後、画面左下にテーブルが作成されたことを確認できます。

データの登録

さらに、作成したテーブルにデータを登録してみましょう。
データ登録用のサンプルSQL文として、以下を用意しました。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 14

先ほどと同様に、入力後実行します。

さて、テーブルを作成し、テーブルにデータを登録しました。
作成したテーブルを確認してみましょう。
画面左下の作成したテーブルをクリックすると、テーブル定義画面が照会できます。
データを確認するには、画面上の赤四角で囲まれたボタンを選択します。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 15

以下の画面で、先ほど登録したレコードが確認できました。
また、画面中央右上のボタンから、データをエクスポートすることもできます。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 16

実際にエクスポートしたファイルは以下のものです。

SAP HANA - SAP Cloud Platform Trial版 ~接続・開発編~ 17

まとめ

前回からの内容を含め、ここまででデータベースの構築、接続確認、テーブルの作成とデータの登録までを行うことができました。

特に新しいハードウェアを用意する必要は無く、また、ここまでの作業手順や設定に難しい事項は無かったかと想定しております。SAP Cloud Platform 上のTrial環境の魅力は、この簡単さにあります。
しかし、ここまで作業をされた方はすでにお気づきでしょうが、SAP Cloud Platform 上のTrial版は、動作の遅さが少し気になります。
使い方を確かめるにはちょうど良いですが、検証環境として本格的に使用したいという場合には、少々ストレスに感じるかもしれません。

ストレスフリーにTrial版を使ってみたいという方は、SAP HANA, express editionのご検討を推奨いたします。こちらは、データベースを構築するためのサーバー、クラウド環境等は自ら用意する必要があり、構築までの手順も多いですがSAP HANAの機能とパフォーマンスの高さをより実感いただけます。

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