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SAP® Predictive Analytics ~機能面とシステム構成について~

公開日 2015年11月25日    最終更新日 2016年8月1日

前回はSAP® Predictive Analytics の製品紹介とサンプルデータを用いた使用方法について紹介しました。
今回は前回記述できなかった SAP Predictive Analytics の機能面とシステム構成についてお話したいと思います。

SAP Predictive Analytics の機能

 SAP Predictive Analytics には大きく分けて Automated Analytics と Expert Analytics の二つに機能群に分けることができます。この二つの機能群はそれぞれ以下のような機能を持ちます

Automated Analytics

  •  データ準備を容易にするための Data Manager
  • 分類、回帰、クラスタリング、時系列、および相関ルールのようなモデルを作成する際に役に立つ Modeler
  • ソーシャルネットワークの分析に基づいて、顧客のための製品の推奨を生成する Recommendation
  • スケジューリングモデルのトレーニングとずれ検出設定データによる継続的なタスクを管理するのに役立つ Model Manager

Expert Analytics

  • 時系列予測、外れ値の検出、傾向分析、分類分析、セグメンテーション分析などが可能
  • 散布マトリックスチャート、平行座標、クラスタチャート、決定木など、さまざまな視覚化技術を使用してのデータ分析が可能
  • 予測アルゴリズムの範囲、Rオープンソースの統計解析言語を使用し、効率的に大容量のデータ分析を処理するためのメモリー内のデータマイニング機能を提供

Predictive Analyticsのシステム構成

SAP Predictive Analytics は Desktop Edition と Enterprise Edition によってシステム構成が異なります。

Desktop Edition

Automated Analytics については ODBC を用いて DBMS にアクセスすることもできますし、SAS や SPSS 等のフラットファイルにアクセスすることもできます。また Expert Analytics については SAP Lumira からのデータ取得とデータ操作の機能を継承します。そのため SAP Lumira を利用することで csv ファイルから SAP HANA まで幅広く接続することができます。

sappa0201

Enterprise Edition

Enterprise Edition は3層クライアントサーバシステムとなっています。Automated Analytics server とデータのやりとりは Desktop Edition と同じです。またクライアントとサーバー間の通信は、SSL を使用して暗号化されます。

sappa0202

以上のように用途によってシステム構成も選ぶことができます。

また Enterprise Edition で構成する利点として以下のことがあげられます。

  • ユーザアカウントごとにセキュリティ設定することができます。
  • ユーザアクティブの監視と履歴の参照をすることができます。
  • クライアントからのすべてのネットワークトラフィックは、サーバに向けられているので、ネットワーク管理が簡素化されます。

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