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クラウドサービスとAI、働く意義とは

Sansan株式会社の和田圭介様と弊社山下宗稔によるビジネス対談:「クラウドサービスとAI、働く意義」について熱い想いで語ります。

SAP社の営業を経て、現在Sansan株式会社の統括マネジャーとしてご活躍されている和田圭介様。
一方、SAP社のBI(Business Intelligence=見える化)ツールの保守を経験後グランバレイ株式会社でBIツールのプリセールスやコンサルタント、機械学習系の自社サービス開発を担当する山下宗稔。
この両者が、「クラウドサービスとAI、働く意義」について対談します。

Sansan株式会社
Sansan事業部 営業部 統括マネジャー
和田 圭介様

対談:Sansan Wada

1986年6月、長野県大町市生まれ。 早稲田大学政治経済学部を卒業後、2009年4月SAPジャパン株式会社に入社。2014年9月、”働き方”を大きく変えられる新たなソリューションの可能性を強く感じ、Sansan株式会社に入社。 入社直後からアカウント営業部立ち上げのメインメンバーとして参画。その後半年で記録的な最大案件を受注し、アカウント営業部立上げに貢献。2016年9月、関西支店・支店長に抜擢され、日本第二の経済圏でのビジネス立ち上げを託される。座右の銘は『おもしろきこともなき世をおもしろく』。 尊敬する高杉晋作のように常識を超えた活躍を続けている。

グランバレイ株式会社
経営戦略室 兼 営業部 ソリューション開発グループ シニアマネージャ-
山下宗稔

対談:Sansan Yamashita

1982年4月生まれ。神戸高校卒業後大阪大学経済学部に進学。2006年TIS株式会社入社。 SAP社のBIツールであるSAP BusinessObjectsのサポートを通じて深くBIについて知り、2012年グランバレイ株式会社に転職。2015年マネージャ、西日本支社長を経て、2016年に自社の企業価値を高めるべくソリューション開発/営業グループを立ち上げ、2017年現在、当該グループの責任者(シニアマネージャー)。BIの新たなサービスの開発と同時にAIや機械学習等を用いての新たなソリューションの開発にも日々取り組む。その一方でお客様向けのBIのコンサルティングや、自社のマーケティングとブランディングも行っている。

目次

クラウドサービスは一般的になってきている

対談:Sansan both1

山下「和田さんが営業をされる中で、最近、お客様のクラウドサービスに対する変化みたいなものはありますか?
Sansanは世界有数の、名刺管理のクラウドサービスですよね」

和田「ありますね。クラウドというのがかなり一般化してきたのかなと思います。
国内の大手金融機関様などでも、クラウド解禁ということでSansanを使っていただいています。
昔はクラウドと言うとセキュリティが危ないのではないか、などの話が出ていましたが、オンプレミス環境において高度なセキュリティを担保し通信可能な環境を用意しようとすると、逆に難しくお金がかかる時代になってきたなと感じます。実はクラウドで実現する方が安価で高度なセキュリティを担保できると、私は考えています」

山下「そうですね。弊社も『いきなり!BI』という、BIツールをクラウド上のサーバーに導入してその環境を引き渡すソリューションを作りましたが、やはりセキュリティや個人情報保護に関する懸念はお客様から頂くことは多いです。
和田様と同様にセキュリティ的には問題ないことや、金融機関様もクラウドサービスを活用され始めていることなどをお客様に伝えるとご納得されます。
お客様も少しずつ意識が変わってきていると感じます」

和田「いい意味で、クラウドだから導入する、という人は、少なくなってきています」

山下「といいますと?」

対談:Sansan wada1

和田「クラウドが一般化してくると、お客様はサービス内容に重点を置かれます。特に『業務課題に対しどう解決し、何ができるか』ということが大切で、『クラウドだから』入れる、入れないというのはナンセンスかなと」

山下「クラウドも手段ですからね。それがオンプレミスと同じ水準で実施できるのであればもうクラウドというものを意識する必要はありません。もともとは柔軟性と拡張性が高い、というのがクラウドの持ち味ですから・・・」

和田「その通りですね」

働き方は変わり続けるものだ

対談:Sansan yamashita1

山下「最近は働き方改革ということをよく耳にするようになりましたね。働き方改革について、和田さん自身のご意見を伺ってもいいですか?」

和田「働き方改革については、Sansanのお客様でも取り組まれている企業が多く、セミナーなどでもよく話はさせていただくのですが、新しい話というわけではないと思っています。例えば、100年前、1917年、大正時代ですよね。当時電話はありましたが一般的ではありませんでした。
その当時は、当たり前ですが電話を使わずに働いていました。今の働き方ではありえないですよね。ということは、技術進歩によってつねに働き方は変化します」

山下「確かにそうです。最近は技術の進歩も目覚ましいで。」

和田「この10年においても技術は進化してきました。例えばスマートフォンもそうですよね。
スマートフォンによって働き方は大分変わってきています。現代はそれ無しで働く、生活するというのが考えられなくなってきています」

対談:Sansan wada3

山下「昔から比べると確かに働き方は変わりました。サザエさんとかを見ていると、机には紙とペンと電話しかない。
これで現代の仕事ではどうやって働くのかと、テレビに思わず突っ込んでしまいたくなります(笑)」

和田「技術の進歩がとても早い今、その技術の進化に合わせる形で働き方も変えていこう、変えていかなければならない、と思います。
だからと言って、それは特段何か取り上げるべき話でもないかもしれません。例えば電話が出てきたらそれをビジネスにどう生かそうとか、メールが出てきたらそれをビジネスにどう生かそうとか、時代の流れに自然と合わせることの結果が今となっています。
ですので、AIやVRをどう生かしていこう、とバズワードのように叫ばれていますが、実は、導入されれば自然と仕事に順応していく、ただそれだけなのではないかと思います」

山下「面白いお話ですね。今の働き方改革というイメージだと、『残業を減らせ』や『副業OK』や『在宅勤務』など、働く時間や場面などについての話題が多いですが、少し切り口が違うのですね」

和田「働き方改革の本丸は、別に『働く時間を短くするために働こう』ということではありません。技術革新により生産性が向上することによって、長く働かなくても同量の成果が得られればよいということです。そのため、時間を短くすることだけに特化するのはおかしいし、それは手段であって目的ではないと思っています。
念頭に置くべきは、働き方を技術によって最適化するということかなと」

山下「働き方改革の本丸は、どれだけの時間働いたか、ということではなく、AI、ロボティクスあるいは私たちが普段主業としているBIなどのデータ分析の技術を用いて同じ時間で成果を多く得られるようになるかどうか、ということなのですね。
ということは、働く時間によって給料を得る、という『時間給』という発想が根底にあると、邪魔になってくるかもしれませんね。まさにホワイトカラー生産性改革ですね」

和田「その通りです」

AIによって今は働くとは認識できていないものが「働く」ことになるのではないか

山下「Sansan様でも、AIを活用されていますよね。どの新聞などでもAIや機械学習について目にしない日は無くなってきました。AIが台頭することで仕事がなくなる、といって危機感を煽るような記事をよく見かけますが、和田様は、どのようにお考えでしょうか?」

対談:Sansan wada5

和田「ビジネスの基本というのは、安く仕入れて、高く売る。これに尽きます。
これは昔も今も本質は変わっていません。
例えば、製造の側面で見てみると、安く作ることができれば、それは安く仕入れられたと同じ事になります。
産業革命以降は蒸気機関に代表される機械によって人件費を減らすことができ、安く作ることができるようになりました。これを成し遂げた会社とそうでは無い会社では大幅な差があり、後者は前者にコスト面で勝つのは難しく、結果的に市場から撤退することになりました。そうやって効率化が図られてきました。
現代でも一緒ですね。牛丼チェーンの券売機を想定してください。券売機自体の購入価格や電気代などの運用費が券を販売する人件費だとすると、その人件費分だけで人を雇ってずっと働いてもらうことは、まずできません。機械化するということは効率化するということ、つまり、原価を下げて利益を上げるということになります。
これは、AIについても同様で、AIを入れることで効率化し原価が下がります。ここも先ほどの産業革命の話と同じで、AIを導入して原価が下がった会社と、導入していない会社、これは前者が勝つ形になります。これはAIを取り組んだほうががいい、というレベルではなく、企業にとって今後の存続条件になるはずです」

山下「企業という観点から見るとそうですね。では働いている人たちの観点から見るとどうお考えですか。
AI導入後の人の仕事は、人と人とが接するような教育等の人間的活動、あるいは精緻で数値化が難しい芸術的な活動などになっていくのではないか、といった話が出ています。
『仕事がAIに奪われる』という話が出ている今、ある意味仕方がない流れ、ということでしょうか?」

和田「仕事は日々奪われ続けています。人類は、もともとは狩猟を行っており、その際は自分の家族を養う分を取ってくることが『仕事』でした。つまり食べ物をとってくることが仕事だったわけです。
その後農業革命が起き、農耕社会となると余剰生産量が増えて、社会が生まれ階層が生まれ、食べ物をとってこなくても良い、別のことをする人たちが生まれてきました。
江戸時代でも農民の数は一番多く、多くの人達が農業をして食べ物を生み出し、そうではない人たちを食べさせていた状態で」

対談:Sansan yamashita2

山下「大昔の仕事は、第一次産業のみで、生産量が増えてくるに従い、第二次産業など様々な産業が生まれてきたということですね」

和田「そうです。そして、現代を見てみると、工業化に成功した現代日本では、第一次産業に従事する人の数はものすごく少ない。
これはごく少数の人が多くの人を食べさせている、という状態となりますが、反面、輸入に頼っているのも事実です。見方を変えると、低コストで大量生産の国から食物を輸入することで日本の一次産業の衰退につながっており、一次産業に従事する人の多くは『仕事』を奪われている状態、といえるのではないでしょうか。
また、テレビ番組を作る、スマホでゲームを作る、音楽を作る、ということは昔の人からすると全く仕事と思えないはずです。そのため、昔の人が見ると、『仕事とは食べ物をとってくること。現代人は食べ物もとらず遊んでいる』と感じるのではないでしょうか?」

山下「なるほど、それは面白い考えですね。昔の人からすると、今の人の『働く』ということは、『働く』とは見えていないのではないか、となると同様に未来人から見た昔の人である私たち現代人が未来の人達の『働く』を見ると、それは『働く』という概念ではとらえられない作業・仕事ではないか、ということですね」

対談:Sansan both2

和田「そういうことです。今働いている人たちの仕事が奪われていっても、きっと別の何かを『仕事』として生み出し、未来人は働くことでしょう。
じっくり座って考えることが仕事になるかもしれません。生きていること自体が仕事になるかもしれませんね。そういう意味では今、仕事として成立している行為はAIなどに奪われるであろうことは明白ですが、それは定義の問題です。
何で貨幣や対価を得るか、ということだけです。何も心配する必要はないと思います」

お金という概念自体も変わっていくのではないか

山下「お金というものがいつ生まれるのか、という点に着目すると、物々交換から始まり、貝や石などの物品貨幣により社会は便利になりました。その本質は、何か仕事をして働きそれによってもたらされた便益をお客様つまり仕事の依頼主が受け取った時に、それのまさに『代』金として支払うことになります。
ということは、食べ物などの生産も、もしかすると政治なども全てAIによって判断されて実行されてという時代になると、もはや生きることにおいて何ら不自由ない時代となり今の仕事というものがAIに奪われてしまった日には、人間はお互いに相手に対して喜ぶようなことをしてあげて、ありがとうと言われるとそれによってお金が発生する、といった現代では仕事と認識されていないことがお金を得る手段となるのかもしれませんね」

対談:Sansan wada4

和田「それも面白いですね。遠くない将来、きっとそういう時代が訪れます。『え、平成の人は生きるためにそんなことしていたの』と思われるような時代が来るのでしょう。そう考えると『働く』ということの定義自体が変わっているかもしれません」

山下「単語は残っても、ですね」

和田「そうです」

山下「例えば20年後、私は55歳になりますが、その時は全く違う仕事をして働いているのだと思います」

和田「20年後は、はたして働くという概念自体も持っていないかもしれません。
今は、『働く=お金を稼ぐ』ことですが、例えば、今は当たり前のように空気を吸っていますが、これが食べ物の生産コストが0となり、対価を払わずとも誰もが食べられることが当たり前の時代になってしまうと、今心配される『人口爆発』問題も解決されてしまい、果たしてお金は何に使うのかと疑問を感じます。そうなれば、働く必要もなく、『働く』という概念そのものも、『お金』の概念そのものも、変わってしまうと思います」

生き残っていくためには、変化に対して積極的であるべき

対談:Sansan wada6

和田「最近興味深く感じているのは、先進国で少子化が進んでいる点です。
昔は、食料の量しか人口が増えなかった。食料が増えれば増えるだけ、人口が増えてきたのが人類の歴史です。現代では機械化により、食料の大幅な生産量増が可能となりました。それゆえ、先進国では餓死をする人はほぼいません。にもかかわらず、逆に人口が減り始めるというこの現象は、人類が初めて経験するものです。
今後もこの状況は加速していくものと感じています」

山下「人間が持っている何か本質的なもの、もしくは、今の現代科学における大きな制約条件が人口を減らす方向に働いているのかもしれませんね」

和田「『種』自体が残っていくためには、その生物が繁殖して増えていくという必要があります。それの逆の現象が起きている現代は、もしかすると人類という『種』が滅亡に向かっているということなのかもしれません。
生物は『種』を保存するという本能を備えているにもかかわらず、です」

山下「人間以外の生き物は基本的には自殺しませんしね」

和田「それもそうですね。人間は本来生物が持つべき『種』を保存しようとする本能から外れ、何か大きな方向に変わっていこうとし、結果として人類が絶滅するのであれば、それは凄い話だなと思います。雑多な話で恐縮ですが」

山下「いえいえ、とても興味深い話です。若者が異性と付き合わない、面倒くさい、という理由で、独身を貫くケースが増えています。これも何か大きなうねりが生まれる前兆かもしれません」

和田「そういう今まで経験したことのない潮流に飲み込まれている現代の中で生き残っていくためには、そういった変化に常に敏感でいつつ、積極的に立ち向かったり新しいことを取り入れたりしていくしかないのではないかと思います」

山下「働くという点では、時代に合わせて働き方を変える、ということですね」

和田「そうですね」

仕事で大切にしていること

対談:Sansan both

山下「最後に、和田さんが仕事に対して大切にしていることについてお聞きしたいのですが」

和田「基本的には変化が好きなので、チャレンジというか、やったことがないことに取り組むようにしていることですね。
何のために日々時間を仕事に費やすのか、ということを突き詰めていくと、仕事で新たなことにチャレンジしていくことで人生を豊かにしていく、そしてそうすることで毎日が楽しい、これが大切だと思うのです」

山下「変化を楽しむ、ということですね」

和田「まさにそうです」

山下「素晴らしいことですね。弊社もBIの会社としてそれなりに評価をいただいておりますが、やはり最近は新しい技術も出てきており、弊社もAIに取り組み始めています。
そういう変化は今までの従来のやり方とは異なるもので、暗中模索で前に進んでいますが、私自身、この新たなことに取り組んでいくことはとても大切なことだと身にしみて感じています。和田さんと同様に、私も楽しんで仕事をしていきたいと思います」


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※本対談内容はSansan株式会社・和田圭介様ならびにグランバレイ株式会社・山下宗稔の個人的な見解に基づくものであり、それぞれの企業における公的な見解を示すものではありません。
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