SAP Cloud for Analytics 登場
昨年末 SAP 社より、「SAP Cloud for Analytics」が発表されました。
「SAP Cloud for Analytics」は、単体で全ユーザーに対してすべての分析機能を提供すると説明しています。
既存製品の「SAP Business Objects BI Solutions」は用途、想定ユーザに応じて多岐の機能に分かれており、可視化ソリューションとして「SAP Lumira」、予測分析ソリューションとして「SAP Predictive Analytics」、計画系ソリューションとして「SAP Business Planning and Consolidation (BPC)」、統制管理ソリューションとして「SAP GRC」がありました。
それらのソリューションを担う役割がパブリッククラウド(SAP HANA Cloud Platform)上に統合された形で実装されているのが「SAP Cloud for Analytics」になります。
SAP Cloud for Analyticsの機能
先行してリリースした機能は「SAP Digital Boardroom」と「BI(SAP Cloud for Analytics for BI)」、「Planning (SAP Cloud for Analytics for Planning)」の3つです。
この3つの機能をご紹介すると
SAP Digital Boardroom
- 財務、SCM、営業などに関する標準技術ベースのレポートを単一のデータソースとしてリアルタイムで表示でき、包括的なビジネスの透明性を確保します。また、業務すべてにおいてアプリケーション内に実装されたワークフロー機能を利用することで、従来にはないビジネス成果を得ることができます。
- 使いやすいユーザーインターフェースで画面を移動することなく直感的に操作ができます。プロジェクター、ノートPC、ウェアラブルデバイスなどを使用する場合はタッチスクリーン操作にも対応します。静的なデータではなくリアルタイムデータが効果的にビジュアル表示されます。
SAP Cloud for BI
- ビジネスユーザーはあらゆるデータにアクセスできるようになります。ビッグデータでもスモールデータでも、あるいは、オンプレミスでもクラウドでも、あらゆるデータの抽出や整理、結合を簡単に実行できます。
- ソーシャルメディアのデータ分析に基づいて市場の傾向を見定めることができます。そして傾向に基づいて需要に対して必要な在庫を割り出すなど、すべてを1つの場所で相互に関連付けることができます。
SAP Cloud for Planning
- 財務担当者や事業部門のアナリストは、相互接続された計画モデルの構築、データの分析、連携強化と業績向上に向けたコラボレーションをより迅速に、より簡単に行うことができます。
なお、予測分析に機能である「SAP Cloud for Predictive」とリスクなどの情報を全社的に管理する「SAP Cloud for GRC」は今年中にリリースの予定です。
SAP Cloud for Analyticsの詳細は、SAP社のホームページをご覧ください。
【公式HP】
SAP Cloud for Analytics
※ SAP 及び SAP ロゴ、SAP BusinesObjects、その他の SAP 製品は、ドイツ及びその他の国における SAP AG の商標または登録商標です。
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