GRANVALLEY

ブログBlog

QlikView®

公開日 2015年9月30日    最終更新日 2020年3月12日

今回は、 QlikView® について、説明いたします。

QlikView とは

QlikView は 1993 年にスウェーデンで創業した Qlik 社 (創業時は QlikTech 社) が開発したセルフサービス BI ツールで、世界 100 か国以上の約 35,000 社に導入実績があります。QlikView の特徴であるインメモリによる高速分析と特許取得の独自連想技術により、ユーザー自らビジネス上の課題や気づきを探索できる製品となっています。さらに QlikView のみで BI の分析に必要な開発・運用環境を提供し、QlikView ドキュメントファイル内でデータの管理も可能です。

QlikView の特徴

その1 インメモリによる高速分析

PC は、計算速度が遅いが大量にデータを保管できるハードディスクと、計算速度が速いメモリを処理単位ごとの用途に応じて使い分けています。 従来の BI ツールは、メモリ上のプログラムがハードディスク上のデータベースにアクセスして、データ分析レポートを表示していました。このため、ハードディスクの計算速度の遅さと、メモリからハードディスクにアクセスするタイムラグがボトルネックになり、データアクセスに時間がかかっていました。

QlikView はこの課題を解決し、データやプログラムなどをすべてメモリ上に格納して処理することで、データ取得時間や処理時間の短縮し、高速な分析を実現しています。
この技術が『インメモリ技術』です。

その2 連想技術

従来の BI ツールでは期間・地域・製品別・顧客別など事前にユーザーがどういう分析軸でレポーティングしたいか、あらかじめ要件として定義しておく必要があります。 ところが、実際に利用していくと、利用者から「もっと他の分析軸で見たい」という要望が出てくることも少なくありません。こうした要望を受けてシステム部門や開発部門が分析軸を変更するためには、修正費などのコストや数週間~数か月の時間などリソースを確保する必要がありました。

QlikView は、独自の技術を使用することで、関連するデータを自動的に結びつける構造を実現しています。この技術により階層や事前の定義に縛られず、どの切り口からでも分析することができるようになるため、ユーザーの見たい軸でいつでも自由に分析することができます。
これが、特許取得の『連想技術』です。

ここでは、家電メーカーを例に、QlikView で実際に分析軸となる項目をセットした画面を使い説明をいたします。

顧客名「安座間電気」を画面上で選択した際に、選択した項目は「グリーン」、データ的に関連がある項目の背景は「白」、関連のない項目の背景は「グレー」で表示されます。

この図から「安座間電機」に対してわかることは

  • 仕入れている支店は関西支店・関東支店・中部支店である
  • 仕入れた製品は、テレビ・パソコン・ビデオカメラ・レコーダーである
  • エアコンと携帯電話は仕入れていない

このように視覚的に一目でわかるため、「安座間電機に対してエアコンや携帯電話を提案することを検討する」など、次のアクションにつなげることができます。

QlikView のライセンス構成

QlikView は Server 製品ですので QlikView Server ライセンスとユーザーがドキュメントにアクセスする為には、QlikView Server ライセンスとは別に、CAL (クライアント アクセス) ライセンスが必要となります。
またバーションアップやサポートを受けるための、メンテナンスサポート契約も一年目は必須となっております。

このようなお客様におすすめ!

QlikViewは、企業内におけるデータ分析の結果を瞬時に求めたいお客様に最も適した製品です。
特に、下記のような課題を持つお客様にお勧めです。

  1.  Excel等の情報管理ツールを用いているために、集計や分析に多大な時間がかかっている企業
  2. 要件定義などの手間や導入費用を抑えたBIシステムを構築・活用したい企業
  3. IT部門に頼らず、自らレポート開発を行いたい企業部門やユーザー

※ Qlik、QlikView、Qlik Sense、NPrinting、QlikTech は、QlikTech International AB の商標または登録商標です。
※ Microsoft、MS、Windows、Windows Server、Windows Vista、Excel、AccessおよびPowerPointは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
※ Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
※ その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
※ 記事の内容は記事公開時点での情報です。閲覧頂いた時点では異なる可能性がございます。