2017年4月8日~9日に岡山国際サーキットにて、SUPER GT第1戦が開催されました。弊社のレース分析チームは、第1戦の決勝日である9日に同行し、先月のSUPER GT合同テストに続き、2回目の調査を行いました。
予選は雨まじりのすぐれない天候でしたが、本戦では、雲の間から日差しが覗くまでに天候は回復していました。本戦ということもあり、前日の予選よりも多くの観客が集まり、老若男女問わず、幅広いファンの方々がお気に入りのチームやドライバーに熱い声援を送るほど会場は賑わっておりました。観客席の近くには、地元名産の屋台や各自動車メーカーの出展などもあり、SUPER GTは、地元にとってもお祭りの役割を果たしています。
実際のレースは、目の前を高速で通過するレーシングカー、エンジン音、観客の声援・・・、画面越しでは、決して味わうことができない迫力を感じることができました。
レース分析のゴールは見えるが…
SUPER GTの開幕に合わせ、レース分析チームの活動も本格化しています。
レース分析の最終目標は、『最適な車両セッティング、最適なレース戦略の提案を行う仕組みを作り上げる』ことです。この提案をもとに戦略を組み立て、チームの車が他チームの車よりも早く走ることができるようになれば、レース分析は大成功となります。
レースの勝敗を分ける要因として、以下の二つに大別することができます。
1) いかに早く走る車を作りあげることができるか」
2) レース中にいかに他チームの車よりも早いタイムで走ることができるか」
1)には、タイヤ、車高などのセッティングが、2)にはレース戦略、ピット戦略などが該当します。レース分析には、それぞれのデータを取得し、分析や解析を行わなければなりません。
アナログデータのデジタル化、レースに合った分析手法など課題は山積み
まず、分析を行うためにはデータが必要です。
昨今のレースではデータ化が進んではいますが、まだまだ、アナログな部分が多いのが実情です。例えば、分析対象のデータの中には、紙に記録されたアナログデータや、監督、ドライバー、メカニックなどの頭の中に存在している長年の経験や勘など、デジタル化されていないデータが数多くあります。
このアナログデータのデジタル化を行う仕組みづくりとデジタル化されたデータを集める仕組みづくりが、今後のレース分析において重要なポイントになるのではないかと感じています。
また、データが準備できた後、どのようにレース分析を行うかという分析手法の策定も必要です。さらには、常に状況が変化する現場で見やすく瞬時に判断できるようなダッシュボードを用意することも重要です。
解決するべき多くの課題に、レース分析チームのメンバーはこの課題解決に燃えています。
まとめ
ついに開幕した全8戦からなるSUPER GT。Audi Team Hitotsuyamaの皆様が、「順位を上げ続けるために!」、「あと0.1秒早く走るために!」と全力を尽くしている様子を間近に感じることができました。その願いを叶えるためにも、グランバレイのレース分析チームは精一杯サポートを行います。第2戦は5月のゴールデンウィーク中に富士スピードウェイで開催されます。
私たちは、レース分析を通じて、Audi Team Hitotsuyamaをサポートしてまいります。
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