GRANVALLEY

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2021年6月10日 グランバレイ、レースアナリティクスとレーシングシミュレーターによる仮想練習の効果を実証

グランバレイ、レースアナリティクスとレーシングシミュレーターによる仮想練習の効果を実証
-富士SUPER TEC 24時間レースにて、ST-2クラス初出場、2位獲得-

2021年6月10日

グランバレイ株式会社(東京都千代田区、代表取締役:大谷 泰宏 以下、グランバレイ)は、アマチュアドライバーがレースアナリティクスとレーシングシミュレーターを使いローコストで安全に実車レースを楽しむことができるかを検証するため、新たにレーシングチーム「GRANVALLEY Racing」を結成。2021年5月21日から23日、静岡県の富士スピードウェイで開催された「スーパー耐久シリーズ 2021 Powered by Hankook 第3戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」へ出場し、初出場にて、ST-2クラス、2位完走を果たす快挙を成し遂げました。
GR YARISの高い車両性能に加えて、事前にレースシミュレーターによる仮想練習と、レースアナリティクスによる堅実なレース戦略により、車両に負担を掛けず、安心・安全にレースを楽しめることを実証しました。

2位獲得

【チーム紹介】
初参加となるGRANVALLEY Racingは、ジェントルマンドライバーであるグランバレイ株式会社代表の大谷泰宏を中心に、親交のある各々が生業を持つ3名のジェントルマンドライバーで構成されたチームで過酷と言える24時間レースに挑みます。
そして今回、SUPER GT 300チームでレースアナリティクス技術者として活躍するグランバレイ・コンサルタント「河村翔太」が、レースエンジニアとして支援。今までの経験を活かし24時間レースの戦略を練ります。

スタート前集合写真

【公式テスト】
4月28日(水) 富士スピードウェイで行われたSuper耐久シリーズ公式テスト。この日にGR YARISが納車され、4名のドライバーは、初めてハンドルを握ります。午前、午後で1時間ずつのセッションが3回。また24時間レースを見据えた夜間走行を行い、慣れることを目的にこの日を終えました。

【練習】
公式テスト後、本番レースまでの一ヶ月間、ドライバー全員が、レースアナリティクスとレーシングシミュレーターを用いて予行練習を実施しました。各メンバーは、東北、関東、関西で仕事をしているため、なかなか一同で集まることができないため、不定期での合宿を実施。まずはコースを体に覚えさせるため、レーシングスーツとヘルメットを身につけ、レーシングシミュレーターで実践さながらの環境を用いて徹底的に走り込みました。また、走行後にはレースアナリティクスを使い自分自身のドライビングを振り返ります。レースアナリティクスとレーシングシミュレーターは、以下の役割に分けられます。
▼レーシングシミュレーター
コースを覚える/クルマの挙動を体感する/オンライン対戦によりレース中の状況やプレッシャーを体感する
▼レースアナリティクス
自らのドライビングを記録し分析することで、自身のドライビングスタイルを可視化/データを用いて他のドライバーと比較することで、自らの癖を理解する/レースソフトで設定するパラメーターの基礎データを取得

シミュレーターで練習中

【予選】
5月21日午後0時からは、予選のタイムアタックが予定されていましたが、富士スピードウェイは朝から雨に見舞われ、予選開始予定時間になってもセッションは開始されず、午後3時過ぎに予選のキャンセルが発表されます。その結果、決勝のスターティンググリッドはクラスごとのランキング順となり、スポット参戦のGRANVALLEY Racingはクラス最後尾の7番グリッドからのスタートに決定しました。

▼ST-2クラス 順位

Position 7 #24 GV Race analytics GR YARIS

レース戦略を練る

ピット作業

【決勝】
上空を厚い雲で覆われた富士スピードウェイ。雨を心配しながら、5月22日午後3時、ローリングスタートにより戦いの火蓋が切られました。クラス最後尾からのスタートになった#24 GV Race analytics GR YARISですが、今回は、24時間の長丁場、レース車両、タイヤ、ドライバーをいたわりながら、24時間乗り切る戦略をとりました。

スタート直後、すぐさま、5位のポジションを獲得。34週を終えたところで、大谷にドライバー交替。その後、平均40週ごとに4名のドライバーでつないでいきます。
スタートしてから15時間経過の5月23日午前6時。4位に浮上。トロフィーが見えてきました。
21時間経過の午後12時。レース終了まで、残り3時間。#24 GV Race analytics GR YARISは3位、その後、2位のポジションまで伸ばします。

残り45分となる午後2時15分。大谷へ最後のスティントが託されました。ここからさらに24周を重ねて、無事にチェッカードフラッグを受け、初出場で2位完走を果たします。

今回、完走できたのは、レーシングシミュレーターとレースアナリティクスによる仮想練習によるドライビング向上と緻密なレース戦略、そして、大きなトラブルが発生しなかったGR YARISの高い信頼性がもたらした結果であり、「アマチュアドライバーがローコストで安心・安全に楽しむこと」を目指す私たちの目標は、本レースで実証しました。

最後に、レース戦略の立役者となったレースエンジニアの河村翔太が振り返ります。

「これまで、レーシングチームのデータ分析パートナーの分析者としてレースに携わってきましたが、今回、レースエンジニアとして、主体的にレースの戦略を立てるのは初めての経験でした。チームの目標が『ローコストに、安全に、楽しく』という方針だったこともあり、基本的には順位よりも、タイヤ使用本数を抑えつつ安全に完走を目指すという戦略をとりました。ペースを抑えた走りが幸いしたのか、大きなトラブルを起こすこともなく坦々と周回を重ねることができ、2位という望外な結果も付いてきて大変うれしい思いです。と同時に、単純に速いだけでは勝つことができない耐久レースの厳しさや難しさを、今回身をもって感じました。

24時間レースでは、タイヤライフや燃費などの詳細なデータがない状況だったので、給油量やピット回数の部分で、マージンを取りすぎていたところがあり、その部分を突き詰めれば、もう数Lapは伸ばせたのではと感じています。GRANVALLEY Racingのレースエンジニアを体験してみて、刻々と変化する状況の中、数百週先までの計画を、瞬時にアジャストすることを求められるレースエンジニアにとって、『どんな情報がレース中にみることができれば、判断に役立つか』が鮮明になりました。経営管理/経営分析システムを生業とする我々には、そのレースエンジニアが求める分析システムを自分たちが実現できるという、他のレーシングチームにはないアドバンテージがありますので、次回挑戦する時には、耐久レースに特化した分析基盤を用意し、よりよい結果につなげていきますので、楽しみにしてください」

レース戦略を指示

夜間走行

追い抜かし

#24 GRANVALLEY Racing 結果
公式結果: 2位 #24 GV Race Analytics GR YARIS

Lap: 663周
Total Time: 24:01’56.133
平均速度: 125.871km/h

車両: GV Race Analytics GR YARIS
使用タイヤ: ハンコック Ventus
使用数: 44本(フロント、リア合計)

エントリーレース: Super耐久シリーズ第3戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース
https://supertaikyu.com
クラス: ST-2
マシン: GV Race analytics GR YARIS
カーナンバー: 24

チーム集合写真

GVRacing logo

以上

グランバレイ・レースアナリティクスについて
グランバレイは先端IT技術によるデータ活用の取り組みとして、「レースアナリティクス」の実証実験を実施しています。弊社が長年蓄積をしたデータの可視化技術をモータースポーツ分野に応用し、レースエンジニアの知見を基に、レースに関わるあらゆるデータを集積、分析、可視化することで、1/100秒を競うプロレースの世界で戦うレーシングチームに対しデータ主導型のレース戦略を支援しています。グランバレイの取り組みについては、以下のURLをご覧いただけます。
https://www.granvalley.co.jp/about/about_race_analytics

【グランバレイ株式会社について】
グランバレイは、顧客視点とベンダーニュートラルな立場で、AI(人工知能)や機械学習、データ分析を通してお客様が直面する課題を解決する「データ×経営」のスペシャリスト集団。ERPやCRM、センサーから生成されるビッグデータなど、さまざまなデータから集約した「Data Sources」から、「Analytics」「AI(人工知能)」を駆使し、ビジネス上の隠れた法則や未知の知見を発見し照らし出します。私たちは、データ×経営のコンサルティングを通して、データ駆動型の経営変革と経営改善を実現します。
詳しくは、www.granvalley.co.jp をご覧ください。

【報道発表に関するお問い合わせ先】
グランバレイ株式会社
マーケティング
TEL :03-3230-1133

※ その他の記載された会社名・製品名は、各社の登録商標または商標です。

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