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SAP Analytics Cloud:Analytics Designer機能を使ってみる

SAP Analytics Cloud(SAC)とは、SAP社が提供するBI・予測分析・計画機能を備えたSaaS型ソリューションサービスです。今回はSACをより活用するための機能「Application Designer」を紹介します。

Application Designerとは?

「Application Designer」はSAPで言うところのアドオンに近しいもので、既存のレポートに様々な便利オブジェクトや処理を追加できる機能です。GUIとJavaScriptで開発します。
例えば、グラフや表の切り替え、グラフの分析軸の切り替え、データエクスポートのショートカットといった既存のレポートでは実現できない機能を実装することができます。

(参考)アナリティクスアプリケーションの機能一覧

実装してみましょう

早速、「Application Designer」で「グラフの分析軸をドロップダウンから切り替える機能」を組み込んだグラフを以下の4つのSTEPで行ってみましょう。

STEP1 シート作成
STEP2 チャート作成
STEP3 ドロップダウン作成
STEP4 動作確認

STEP1 シート作成

1-1.ホーム画面から「アナリティクスアプリケーション」をクリックします。

1-2.「アプリケーション」をクリックします。

新規作成したキャンバスにチャートやアナリティクスアプリケーションのオブジェクトを追加していきます。

STEP2 チャート作成

2-1.縦棒グラフを作成します。今回は以下設定の縦棒グラフを作成しました。

※チャートの作成は以下の記事で紹介しています。
SAP クラウドソリューション – SAP Analytics Cloud

STEP3 ドロップダウン追加

3-1.「挿入」からドロップダウンを追加します。

3-2.作成したドロップダウンをクリックし「ビルダ」を開きます。

3-3.ドロップダウンに使用する分析軸を入力します。

3-4.スクリプト変数を追加します。この変数はドロップダウンで選択中の値を保持するために使用します。スクリプト変数の名前を入力して、デフォルトで表示する分析軸を一つ選びます。

3-5.画面左のオブジェクト一覧から作成したドロップダウンを選択し、以下のスクリプトを入力します。(オブジェクト名はデフォルトだと「Dropdown_1」になっています。)

<実際のスクリプト>


//ドロップダウンで選択したディメンションを取得する。

var dropDownDimension = Dropdown_1.getSelectedKey();

//現在選択されているディメンションを削除する。

Chart_1.removeDimension(ChartDimension,Feed.CategoryAxis);

//ドロップダウンで選択したディメンションをグラフに追加する。

Chart_1.addDimension(dropDownDimension,Feed.CategoryAxis);

//現在選択されているディメンション情報を更新する

ChartDimension = dropDownDimension;


3-6.作成したアプリケーションを保存します。

STEP4 動作確認

4-1.「アナリティクスアプリケーションの実行」をクリックします。

4-2.ドロップダウンから「支店」を選択します。

4-3.縦棒グラフの分析軸がドロップダウンで選択した「支店」に切り替わりました。

標準機能との比較

グラフの分析軸を切り替える機能は、下図の通りストーリー上でもディメンション入力コントロールの機能を用いることで実現可能です。しかし、入力コントロールは多くの表示スペースが必要なため、代わりにドロップダウンを使用することで、コンパクトなレポート画面が作成できます。

まとめ

Application Designerは基本的にスクリプトを記述してオブジェクトを作成するため、ある程度のプログラミングの知識が要求されます。一方でApplication Designerを活用することで実装の幅が格段に広がるため、SACの導入を進める上での有効手段の1つとなることは間違いありません。 SACを利用される方にもぜひとも使ってください。

今回は、SAP Analytics Cloud(SAC)のApplication Designerをご紹介しました。SACには今回ご紹介した機能以外にも多くありますので、今後それらをご紹介していきます。乞うご期待!!

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