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データドリブンの世界、スキルは「新たな貨幣」となるのか

パンデミック以降、ビジネスの世界では改革が起きている。一時期、危機感を抱いた企業はデジタル化と自動化を推し進めた結果、その対策が功を奏し、回復基調である今急速にビジネスが回復している。
さらに、企業だけではなく、国家も、社会も、多くがデジタル化と自動化がアメーバーのごとく浸透しつつある今、まさにデータドリブン世界といえるであろう。

そのデータドリブン世界では、「スキル」が新たな貨幣と考えられる。企業が拡大し繁栄し続けるには、豊富なスキルを何らかの方法で調達し、それを利用し価値を高めることが必須となる。

貨幣は金属や紙でできておりこれ自体に価値はない。しかし、「何かができるようになること」が貨幣の価値といえる。
その意味では、スキルも同様であり、価値はスキルそのものにあるのではなく、そのスキルをあらゆる領域で活用し、組織に対して価値を生み出すことが重要なのだ。

データドリブン世界では、データ分析、人工知能(AI)、機械学習などの新テクノロジーが開花し、急速に発展している。それらを有効活用するにはユーザー自身に対して「スキルアップ」が重要な鍵といえよう。

データの重要な役割

データは組織の強みを可視化する上で重要な役割を果たす。社員のスキルと組織の戦略を照らし合わせることで強力なスキルギャップ分析が実行でき、その結果を意思決定の指標とすることができる。

Learning Pool社CEOであるBen Betts氏は、「SisenseのようなAIを搭載する分析プラットフォームは、学習やトレーニングによって高められたスキルから見えない価値を可視化するのに役立つ。さらにAIで強化された分析モデルは、ユーザーが誰でかつどこで働いているかなど基づき適切な学習コンテンツを推奨するために活用されている」

もし組織が、Go-to-marketプランで求めるスキル領域において、圧倒的にスキル不足であれば、それは戦略を見直す機会であり、また学習効果の分析を深く掘り下げることで、特定分野のコンピテンシー向上のために、どのような戦術が最も効果的なのかを正確に把握することが可能となる

「企業として強みと弱みを知るだけでは不十分。ギャップを埋められない施策や取り組みに時間とエネルギーをかけるのではなく、従業員のスキルアップと再教育を迅速に行うためのスイッチがどこにあるかを知るべきだ」とBen Betts氏は述べている。

AIと機械学習でスキルの「公平性」を解き明かす

従来、各自のスキルが「実際に現場で」役立っているのかを知ることは不可能に近い。

20年前、組織はコンピテンシー・マッピングと職務経歴書を行き来し、各役職の特徴を明確に捉えようとした。しかし、これは終わりのなき文書化のサイクルとなり、現実と歩調を合わせようとする行為でしかならない。

Ben Betts氏は、新たな方法として機械学習を使い、社員が実際に行っている仕事と、その仕事を支える基本的なスキルのオントロジーをマッピングした。その結果、各自のスキルを可視化できるようになった。

「大規模なデータセットを分析することで、特定の職務や機能を支える共通のスキルが可視化できるようになった。かつてのような文書ではなく、仕事の進化に合わせて学習し、変化するモデルとなった」と彼は語った。

ラーニングプラットフォームにアナリティクスを導入する

ラーニングプラットフォームにアナリティクスを導入する場合、シンプルにすることが重要である。

複雑なデータを収集し分析することは、技術者でない現場ユーザーにとって容易ではない。
しかし、そのためだけに新たにデータスペシャリストを採用するのも時期そうそうとも言える。

現場ユーザーでも分析できる環境を提供し、よりアクセスしやすく、使いやすく、理解しやすい方法でデータを利用できるようにする。
「Sisenseのようなユーザーライクなアナリティクスツールを導入し活用したことで、現場ユーザーがデータを理解するためにあらゆる障壁を取り除けたと確信する」とBen Betts氏は言う。

Learning Pool社は最近、Sisenseを組み込んで、AI主導の分析プラットフォームとLRSラーニングロッカーのパワーを組み合わせることを発表した。

このパートナーシップは、Learning Pool Suiteに新たに追加された価値ある「インサイト」に結実した。インサイトは、粒状の学習データとSisenseのAI機能を組み合わせて提供し、すべてのユーザーにパーソナライズされた自動インテリジェンスを提供する。

「競争力」を最適化する

未来は複雑で不確実である。その反面、エキサイティングな機会も提供するのも事実だ。今後、組織も個人も、明日への課題に対応するためには、俊敏性と適応性が求められる。そのための最良の方法が、「競争力」を最適化するスキルを身につけることである。

「なぜなら、高いスキルを持つ人材は、変化に強く、チャンスが訪れたときにその瞬間を捉えられます。だからこそ、スキル習得を促進する学習と能力開発は、もはや職種に限定することはできない。結局のところ、スキル投資は、いままでやったことに対してではなく、次に何をする必要があるかに対しての投資することだ」と、Ben Betts氏は最後に締めた。

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