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AWS re:Inventで発表された3つの大変革

公開日 2019年8月20日    最終更新日 2023年4月10日

2018年11月25日~11月30日に米ラスベガスでAWS のグローバルカンファレンス「AWS re:Invent 2018」が開催されました。今回、AWS re:Inventで発表されたサービス群は、クラウドコンピューティング産業に大きな影響を与えており、AWS製品を利用しているSisenseの顧客にも多大な反響を呼びました。

Sisenseは革新的な研究を積極的に行っていることもあり、今回発表された内容の多くがすでに着手している技術でした。こちらの記事では、今注目されているAWS Lamdba (AWSのサーバーレスコンピューティング)、EKS (AWSの Kubernetesソリューション)、そしてAWS storage solutions (ハイパフォーマンスSSDを使用したEFS, Lustere, EBS)の3つの製品についてお話します。

Serverless Computing

AWS re:Inventで、Amazon’s AWS Lambda and API Gatewayがプロビジョニングサーバーを介さずともコードの実行が可能になったことが発表されました。すでにJava, Go, PowerShell等の言語に対応していますが、今後Rubyにも対応します。さらに、Lambda Runtime APIはさまざまな言語を使用することが可能で、システムの柔軟性を向上させ、またサーバーレスコンピューティングは、使用分だけ課金されるため、運用費用の節約をすることができます。その他にもAWS上のOSでコードを実行、又は一つのサーバーから他のサーバーにコードをバウンス、パッチ適用やOSアップデートも頻度を増やす事で、セキュリティを向上させます。ユーザーのサービス使用量に応じて、自動でサービスをスケールアウトすることも可能です。これはSisenseだけでなく、その他のSaaSソリューションにとっても画期的なサービスです。

SaaSのシステムを考える際、どのサービスをサーバーレス技術で実装するべきかを決めなくてはいけません。このようなとき、Sisense は全体のコントロールプレーンやフロントエンドをサーバーレスで処理できるため、この技術を実装するのにとても適しています。サーバーレスコンピューティングを用いたクエリサービスや、コネクター開発の候補としても優秀で、クライアントにとって大幅なコスト削減になるでしょう。

EKS: AWS-Managed Kubernetes

AWS re:Inventで発表された、EKS (AWSの Kubernetesソリューション)も、コスト削減に有効な機能の一つです。EKS はKubernetesデプロイ環境でLinuxを使用するという新しいアーキテクチャと連携しています。これにより、AWS環境のKubernetesクラスターに、アダプター無しでデプロイ可能になります。Sisenseでは、クラウド環境に載せたSisense のElastiCubeを効率的に管理することで、リソースの削減や、セットアップの簡略化が可能になります。また、管理者は、EC2のクラスターにインスタンスを割り当てることで、複数のノードをスケールアップさせることが可能です。

AWS Storage Solutions

最後にSisenseがAmazon Cloudで使用できるストレージオプションについてお話しいたします。ElastiCubeのためのシンプルなストレージソリューションはEFSシステムと呼ばれています。このシステムは、高速ネットワークや信頼性のあるストレージを共有し、ファイルの複製や管理を必要としないElastiCubeのビックデータファイルの共有を可能とします。EBS Provisioned IOPS SSDで構成されたEBSにより、Sisenseユーザーのパフォーマンス向上に寄与することができます。

そして、AWS re:Inventでは最新のストレージオプションとして、FSxが発表されました。Amazon  FSx for Lustreは、計算集約型のワークロードに最適化された管理ファイルシステムです。こちらは、毎秒100GBにも上る巨大なデータセットをスループットでき、また100万IOPSで数ミリ秒の待ち時間で処理可能です。これにより、AmazonS3へのシームレスなデータ統合や、オフラインのElastiCubeの保存を低容量で行うことが可能です。

将来への一考

ご紹介した3つのテクノロジーは非常に費用対効果が高く、ユーザーは、データを複製せずに安く高パフォーマンスのストレージでデータを処理できるようになります。豊富なストレージオプションが利用可能な優れたSaaSアーキテクチャは、ユーザーの好みや使用状況に応じて各ElastiCubeインスタンスに最適なストレージ構築を可能にします。AWS re:Inventで発表されたAWSソリューションで、あなたの企業のデータ分析ニーズをSisenseで満たすことができるかもしれません。

 

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本記事は、Sisense社の許諾のもと弊社独自で記事化しました。
https://www.sisense.com/blog/three-big-reveals-from-aws-reinvent/

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