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BI導入を容易に開始するうえでの重要なポイント

公開日 2019年9月30日    最終更新日 2023年4月10日

BI導入において、最初に取り掛かるべきポイントを正確に見極めるのは非常に難しいことです。多くのニーズや要件などがあるため、面倒だと感じる方も多いでしょう。しかし、BIプロジェクトを上手く動かすには『最初に取り掛かるポイント』を正確に見極めることが最も重要です。これを明確にすることで、プロジェクトが素早く進められ、BIツールの導入をスムーズに行うことができ、結果、自分自身やお客様の仕事の負荷を軽くすることができます。

本記事では、BIツールの導入を容易に始めるためのポイントについてご紹介します。

始めるときのポイントを見極める

ダッシュボードから利益を得る利害関係者を特定する

一般的にダッシュボードを使う利害関係者は、2種類のユーザーが想定できます。それは、パワーユーザーと一般ユーザーです。これらのユーザーから賛同を得られるかどうかが、BIプロジェクトの成否を決定づけると言えます。例えば、アナリストやデータエキスパートなどのパワーユーザーは、ソフトウェアを使うことに大半の時間を費やす人たちです。一方で、一般ユーザーはBIツールのデータをもとに、日々意思決定をしている人たちです。新規プロジェクトでは、この2種類のユーザーのニーズを考慮しなければなりません。

課題を解決してBI導入効果を示す機会を見つける

パワーユーザーの課題や作業の中から、BIの活用により容易に解決または自動化できるタスクを見つけましょう。まずは、複雑なデータを必要としない基本的な分析やタスクから取り掛かるのがポイントです。例えば、率の算出や、上位/下位のリストアップ、または1つのデータソースのみの参照で実施できるタスクなどです。

次に、このプロセスを通して、より大きな問題に対処するための新機能テストや関連データの探索を実施します。プロジェクトの核となるグループのワークフローにダッシュボードが導入され、時間の節約といった明確なROIを向上することができれば、BI導入の価値を証明することができます。

プロジェクト開始時のチェックポイント

下記の、チェックポイントを確認していきましょう。

  1. プロジェクトにとって、主要なステークホルダーを特定します。
  2. 解決するべき課題を設定します。
  3. 相互に関連する複雑性を調査します。
  4. 初めに解決する容易な課題を選択します。
  5. 以下のポイントを確認し、計画を完成させます。
    • 概要
    • 具体的なゴール
    • 対象ユーザー
    • 行動喚起
    • データの更新頻度
    • 時間軸
    • モックアップ
    • (主要なビジネスの疑問に答えられる)KPIの定義
    • データ要件
    • セキュリティと追加制約
  6. アジャイル手法を用いて、優先度の高いKPIの開発を過ごしずつ進めていきます。
    この手法は、計画、実行、展開の3つから構成されています。
    ※下図はSisenseの導入フローです。
  7. アジャイル手法

  8. 「逆ピラミッド」モデルを用いて、優先度の高い指標から作成します。
    指標から傾向へ、傾向から詳細へと情報を細かくしていきます。
    これにより、最も重要な指標がダッシュボードのトップに配置され、中間に傾向、最下部に詳細情報が配置されることになります。
  9. 逆ピラミッド

  10. 違った角度から考えてみるましょう。
    プロジェクトが進むと、設定したKPIから新たな気づきや課題が見つかります。これは、非常に良いことで、一つの課題に対して異なるアプローチを試みる機会が得られることになります。

一旦モデルをデザインし、異なる軸でデータを分析すると、それまでは不明確だった事柄が明確になり、新たな気づきを得ることができます。例えば、広告効果についてのデータを活用する場合、広告サイズとクリック率を相関分析することで、今までにはない興味深い結果を得られることが可能となります。

さまざまな関連性をもつデータを結合することにより、今までは疑問にも思わなかった課題の答えや、見逃してしまっていたかもしれない貴重な気付きを得ることができます。ここまで紹介してきたことを踏まえて、BIツールを上手く導入することができれば、企業に大きな価値をもたらすことができるでしょう。

 

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本記事は、Sisense社の許諾のもと弊社独自で記事化しました。
https://www.sisense.com/blog/bi-implementation-insights-clear-and-easy-starting-points/

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