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国境を越えた幸せ-Sisenseで幸福度を分析-

公開日 2019年5月7日    最終更新日 2020年3月12日

幸福に関する研究は社会科学・人類学・経済学などの分野で重点的に取り組まれています。そして、国連や世界銀行、そして世界の幸福度研究を行う世界幸福協議会などは、幸福度と難民の動向に強い関心を持っています。

では、なぜ世界は幸福度に注目するのでしょうか?それは、幸せが、私たちを健康にし、より生産的に、そしてより良い人間にするからです。さらに、幸福は、世界によりよい政策を導き、その有効性を測定するために重要かつ有用な方法だからでもあります。実際にこの10年間、政府や地方自治体は、市民の生活に関する政策にこれらのデータを活用しています。

最近、人口に対してサブカテゴリである人々に関する詳細分析が行われました。違う国の人々に幸福について問うだけでなく、ユニークなステータスを持つ人々も研究されました。その中でも特に興味深いのは移民です。研究者たちは、移民が国やまたは都市に移住した時、移住前と比べて幸福度がどう変化するか興味を持っており、今回の研究結果は、バチカンのローマ教皇庁科学アカデミーで発表され、公開を記念するイベントは国連で開催されました。

このレポートデータ(Kaggleで共有されています)を確認した後、私たちは、人々が幸福値を決定づけるために、どのような質問がなされたのかに非常に興味を持ちました。

究極の質問

以下の英語版の質問は、世界中で全く同じ言い回しで尋ねられました。「はしごを想像してみてください。下は0段から上に10段まであります。はしごの一番上はあなたにとって最高の人生を表し、一番下は最悪の人生を表します。では、ご自身の感覚で構いません。あなたは今、はしごの何段目にいますか?」

世界中の何千という人々がこの質問に答え、これらを集計することで主観的な幸福レベルが決定づけられました。そして、研究者は、国ごとに回答を集め、平均幸福度を数値で表し、各国の幸福度ランキングが作成されました。

マズローを参考に

アメリカの心理学者アブラハム・マズローは人間の欲求を5段階の階層で理論化した「自己実現理論」。マズローの提唱するピラミッドで表された図の基本となる下層は、生理的欲求と安全欲求などの基本的要求で、中層は、心理的欲求、上層は能力を最大限に発揮したい自己実現欲求です。この理論では、人は、中層のレベル以上の欲求を強く望む前に、最も基本的な欲求を満たさなければならないことを主張しています。

マズローの欲求段階説

マズローの欲求段階説

マズローの自己実現理論を試していく中で、私たちは、人々の幸福度に対する回答に影響を与る指標を探り、以下の4つの客観的指標に焦点を当てました。

幸福度の指標

今回の分析では、マズローの欲求段階のように、下方から上方への一方向の影響は想定しておらず、主観的幸福度と他の国の指標は双方向の関係であると仮定しました。実際に、高いGDP(国内総生産)は人々の主観的幸福度を上昇させることがわかっていますが、分析すると幸福度の高い人々は低い人々より生産性が上がります。これによりGDPが上がることがわかります。さらに、幸福であることは人々の健康状態を向上させ、そして、健康であることにより人々の幸福度を上昇します。

SisenseWorld幸福ピラミッド

SisenseWorld幸福ピラミッド

世界で一番幸福な場所はどこか?

北欧諸国(デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン)は世界で最も高い幸福度を達成していますが、幸福度に関するレポートでは、そこに住んでいる人が多くはないことを強調しています。このことにより、私たちはどの国が最も幸福度が高いのかに興味を持ちました。まずは、幸福度と地域や国のランクが人口の規模によってどう変化するのかを調査した結果、大陸レベルではヨーロッパやアジア、アフリカと比べ、アメリカ人は最も幸せを感じていることがわかりました。

下のテーブルは、地域や人口によって調整された幸福値を元に作成したものです。
地域や人口によって調整された幸福値

アメリカ大陸は人口に対しての幸福度が6.57と最も高く、ヨーロッパ大陸はGDP、健康寿命、そして政府への信頼度が高いです。最も多くの人々が住むアジア大陸では、政府への信頼度が低く、アフリカ大陸では、高い避難民度、低いGDP、低い健康寿命、低い政府への信頼度で苦しんでいます。

難民受け入れと幸福度の関係性

世界中には何百年もの間、難民がいます。彼らは紛争から逃れ、より良い生活を求めて世界のある地域から地域へと避難を続けています。この状況をもとに、私たちは、先のレポートから難民を受け入れる国を調べてみました。結果としては、難民を受け入れているからといって幸福度が下がるようなことは無いことがわかりました。さらに、その国の人々は主観的な幸福度が高いことも分かっています。これは、難民たちが危険で苦しい場所からより安全で幸福に暮らせる場所へと避難していることを表しています。

幸福とは、人々はもちろんのこと、世界にとっても大変重要であることがこの分析でわかりました。

 

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本記事は、Sisense社の許諾のもと弊社独自で記事化しました。
https://www.sisense.com/blog/gofigure-happiness-beyond-borders-and-despite-them/

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