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Qlik : QVDファイルを活用してみる

公開日 2016年11月21日    最終更新日 2020年3月12日

QVDファイルとは

QVDファイルとは、QlikViewもしくはQlik Sense独自のファイル形式で保持するテーブルファイルのことです。Microsoft Excelなどの元ファイルと比較してデータサイズが圧縮され、QlikViewもしくはQlik Senseに取り込む際の速度も、取り込むファイル形式によって違いますが、7倍から100倍と非常に高速に取り込むことができます。

そのメリットを活かし、QlikViewに取り込む際、データベースなどを直接参照するのではなく、一度QVDファイル変換したあとに取り込むことで取り込み時間を短縮することが可能となります。

QVDファイルの作成方法

50万件のデータを持つ販売伝票のCSVファイルを今回はQVDファイルに変換してみます。
まず、変換対象のテーブルを読み込むスクリプトを記載します。

blog_qt_qvd01

このスクリプトの後に【Store [テーブル名] into [保存先のパス][QVDファイル名].qvd(qvd);】と記載します。

blog_qt_qvd02

以上のように記載した後、リロードを行うだけで指定した場所にQVDファイルが自動的に作成されます。

QVDファイルとCSVファイルとの比較

まず二つのファイルサイズを比較してみます。

blog_qt_qvd03

上のCSVファイルが元データで、下のQVDファイルが今回作成したものです。
データサイズが三分の一以下になっていることがわかります。
またこの二つのファイルの取り込み時間を比較してみましょう。
まず元データのCSVファイル取り込んでみます。

blog_qt_qvd04

おおよそ4秒で読み込みました。では、次に作成したQVDファイルを読み込んでみます。

blog_qt_qvd05

表示では0秒です。QVDファイルでは1秒以内で取り込まれていることがわかります。

今回は、ローカル上にあるCSVファイルで行ったため、QVDファイルにしなくとも比較的早く取り込むことができましたが、外部のデータベースに接続し取り込む際には、より多くの時間がかかることになります。
そのため、中間ファイルとしてのQVDファイルを利用することで処理時間を短縮することが可能となります。

最後に

今回はQVDファイルについてご紹介いたしました。QVDファイルはQlikViewでもQlik Senseでも共通して利用することができますので、普段QlikViewを利用されている
方も、この機会に、QVDファイルを利用してQlik Senseを試してはいかがでしょうか。

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